カギの思い出

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昔から大家族で育った私は、カギを持つ習慣がありませんでした。
家にはいつも誰かが居たし、田舎だったので常に玄関や窓が開いていて近所の人が声をかけて入ってきたりと誰かが勝手に家に入ってくるなど日常茶飯事でした。
今でも故郷に帰えるとオープンな感じで、玄関や窓はいつも開いてたりします。
カギっ子の友達がうらやましかったりしたものでした。
そんな私が、一人暮らしを初めて、初めて自分専用のガギをもった時は胸が高まったものでした。
都会は物騒だから、戸締りだけはきちんとしなさいとよくいわれていました。
しかし昔の名残がよく玄関が開いていることがありました。
今のマンションは防犯機能も充実していて安心できますが、でも物騒で気をつけるようになりました。
もう一つの思い出、やはり合カギも素敵です。
今は結婚して簡単に合カギを作り、お互いの両親に渡してます。
初めて一人暮らしをし、初めて彼氏が出来、初めて合カギを渡そうと決意したとき今思えば懐かしい思い出ですが今でもはっきりと覚えています。
とあるショッピングセンターで、彼には内緒で作り、どのタイミングで渡そうかいろいろと試行錯誤しました。
どのように渡したら彼が一番喜ぶかなど考える時間が楽しかったです。
彼の誕生日にプレゼントと一緒にサプライズで渡すととても喜ばれ感動していた顔は今でも忘れることができません。
なんだか一つ大人になった気分でした。
幼少時代から現在に至るまで、今まで住んできた家をまもってきたものですし、それぞれの家の思い出もあり、人生の軌跡みたいで、とても印象深いです。
実家のもの、一人暮らしを始めた時のもの、引っ越した時のもの、同棲を始めた時のもの、結婚して住んだ時のもの、それぞれのカギは今でも持っていますし、同時を思い出したり振り返ったりしています。
とても思い出深いものです。
これから家を建てたり、また子供が大きくなって一人暮らしや結婚をし合カギをもらうようになったりすることを考えるととても楽しみです。